印刷業界の景気は年々低下してきていますが、「印刷」はやはり不可欠な伝統産業であり、生活必需品と同じように私たちの周辺において無くてはならないものです。
私たちは紙製品への印刷を行っていますが、これからはもうただの印刷物ではありません。
紙は印刷の基本です。この価値を継続させていくため、印刷を最新科学技術と結びつけ、新しい方法で印刷サービスを更に精密にすることができます。私たちが提供するものが一つの考え方や理想であるならば、私たちのサービスや技術を今後更に広げていき、多くの人に知ってもらいたいと思っています。
康寶興光影科技は2017年にエンボス腐食版設備と超特大B1+サイズ (930mm x1280mm) のデジタルエンボスシステムを調達し、即日からマイクロエンボスやエンボスに関する設計、製版、印刷制作の一貫作業を行っています。
>> エンボスと型押しはどう違いますか?
エンボス加工は紙に全体的な浮き出しを施しますが、型押しは部分的な処理となり、両者は用途が異なります。
型押しは主に凸部分の視覚や触覚に対しハイライト効果を施すものですが、エンボス加工は紙素材の「質感」をより良くし、特に「本物のような」模様により紙に別の生命力を与えてくれるものであり、例として木目柄、石柄、皮柄、布柄などをリアルに再現します。
>> エンボス加工の紹介
グラフィックデザイナーのほとんどが部分的なつや出し、箔押し、型押し処理を理解しているため、印刷物によるマーケティングにハイライトを施すものが増えてきています。そのうち部分的に光を応用したものは安くて速く処理できるため比較的に多く利用されていますが、ビジュアル面ではやや劣ります。そこで「型押し、箔押し」を応用して用紙の「一部」を僅かに浮き立たせながら立体的に処理すると、印刷物のテーマに対し視覚的、触覚的な部分で要求を満たしてくれる効果があります。
エンボス加工は「全体的な」型押しということもできます。そのためエンボス版の面積は紙全体の印刷面積を含めなければなりません。エンボス加工は印刷工芸分野で使用されてから10年以上が経過していますが、現在まで出版物やパッケージデザインへの広範囲にわたる使用を見たことがありません。その原因は以下が考えられます。
エンボス公用版の多様化に対する要求不足。
模様の精密度が不十分で、商品マーケティングにおいて効果的にデザインを導入できない。
エンボス版をカスタマイズする制作費が高く、1つにつき約2~3万台湾元がかかることから、印刷コストが高過ぎる。
エンボス腐食版の製作における技術情報が閉ざされているため、取り入れる業者が少なく、これにより費用が高くなり、品質も一様ではない。
腐食条件の制限が複雑なため、エンボス版の模様 (Texture & Pattern)デザインに対し十分な経験とデータの積み重ねが必要となるため、一般の設計士は適任ではない。
紙の種類、紙の印刷加工処理の手順に対する要求が厳しく、使用の難度が高い。
>> ロールエンボス加工
ロールエンボス (Roller Embossing) は、一般的なパッケージ印刷に使用されるグラビア印刷 (Gravure Printing) に似ています。
利点:
模様が精密で均等になる
超特大サイズのシームレスのロール紙に直接型押しすることができる
ロールエンボス加工は高額で時間がかかる
ロールの円周が小さく、大きい模様に適さない
模様のカスタマイズができない
レジスターエンボスができない
1枚の紙材に処理できない
>> プレート式エンボス加工
プレート式エンボス (Plate Embossing) は、一般の商用オフセット印刷 (Offset Printing) に似ており、エンボス版は素早く取付け、交換ができます。
利点:
製版が早く、低価格
模様のカスタマイズができる
レジスターエンボスができる
マイクロエンボス処理
1枚の紙材に処理できる
欠点:
模様の精密度がスチールロールより劣る
ロール紙材に処理できない
>> マイクロエンボスの紹介
- マイクロエンボスは「マイクロラインエンボス」(Angled Micro-Line)といい、俗称で「微細模様のロジック」と呼ばれています。様々な角度の細い線をアレンジして金属版に箔押し、角度が異なる微細な文様による光の反射により、キラキラと立体的な疑似効果を生み出します。この工芸は比較的高価な商品のパッケージに使用されることが多く、人々の目を引かせる効果がありますが、製作コストが高く、エンボス加工のアレンジデザインにおける難易度も高くなります。
- 康宝興光影科技は現在80種類もの様々なマイクロエンボス柄を開発してクライアントにご提供しています。マイクロエンボスには主に幾何学模様を主とし、その他にも草花、動態模様、大理石、雲と波など新たに創作された不規則な模様のエンボス加工があります。
- 「不規則な模様のエンボス加工」は模造できない特性を持っているため、高価な製品のパッケージに使用することができ、キラキラとした外観だけでなく、偽造を防ぐ効果があります。
>> エンボス加工のバーチャル素材
プレート式エンボスにはカスタマイズできる応用性が備わっているため、紙のシミュレーションが多様化でき、コストや製作時間を大幅に下げることができます。中茂は木材、石材、動物の皮、布等の自然に生成された模様など大量の材料、デザインに対し、100点近い「シームレス(繋ぎ目のない)」の模様公用版を開発して、クライアントに多数の商品のマーケティング材料として提供しています。
>> レジスターエンボス加工
エンボス加工は紙表面の全体に浮き出しを施すものですが、「部分的な透かし」も印刷版における特殊なデザイン要求に合わせることができます。エンボス設備の温度調整、圧力の均等度は厳格な標準規定に達することで初めてレジスターエンボス加工(Register Embossing)を行うことができますが、紙の延伸性には安定した温度調整と圧力でコントロールしなければ、部分的な透かし効果を合わせることができません。
深い、浅いエンボス加工の組み合わせには、見当合わせを正確にしてエンボス加工を行わなければなりません。
>> 深い・浅い模様のマルチ鋼版エッチング製作
マイクロエンボスは「浅い」エンボス (Light Embossing) ですが、エンボスは「深い」エンボス (Heavy Embossing) であり、同じ版面で深い・浅いの2種類のエンボス加工が組み合わせできます。テーマの対比が増えると、型押し後に更に特徴的な立体効果が表れます。
同じエンボス版で同時に深い・浅いエンボス加工を行う場合は、製版工程は一般的なものより更に難易度が高くなります。中茂は深い・浅い模様のマルチ鋼版エッチング製作に対応できるため、クライアントの商品デザインを更に広い範囲で発揮させることができます。
浅いものに対応するマイクロエンボスと深いものに対応するエンボスを結び付けると、視覚や触覚に訴えかけるマルチプルな新感覚が生まれ、見え隠れする控えめな質感が紙の価値を上げてくれます。紙製品の加工における精密度がはっきりとわかるため、適切な紙と組み合わせれば、模様が紙の上で無限の張力を広げてくれます。
>> 文様群のパターンデザイン
繋ぎ目のない密接した模様(Texture)やパターン (Pattern) は、エンボス工芸における重要部分の一つです。何度もコンピュータグラフィック作業や製版テストを行い、何度も細かい調整を行わなければ、自然で幾層もの模様やパターンをつくることができません。
>> エンボス鋼版の製作
光学、化学、物理を結び付けた製作工程において、エンボス製版の技術における重要ポイントは感光剤の塗布、腐蝕液の濃度、各作業段階の処理時間に対する標準化管理だけに止まらず、鋭い眼力と豊富な経験による判断力が更に重要となります。模様をつくり出すのは忍耐力の結晶なのです。
>> 超大型エンボスの面積
紙の印刷と伝統的なエンボス技術を結び付けると、作業過程において往々にしてサイズが限定されてしまいますが、私たちは超特大サイズ(B1+)のエンボスシステムを導入して、印刷製作を全ての用紙から加工できるようにしました。A1サイズは全て「ポートレート」(Portrait)としてエンボス機で型押しすることができるため、サイズや向きの事でもうクライアントを悩ませることはありません。
>> 均等・安定の圧力と温度調整
私たちのエンボスシステムは独占特許の定温コントロールシステムを設置しているため、全てのエンボス版面は正確度が安定し、標準の誤差範囲内に温度を下げています。そのため、紙にエンボス加工をする過程においていずれも膨張、延伸し、エンボス加工後の模様の剛性が均等に表れ、特にレジスターエンボスは均等の温度調整が必要となります。
伝統的な旧型の温度調整システムにおいて、エンボス版面センターと周辺の温度差が大き過ぎると、以下の問題が起こります。
型押し過程で温度が定まらず、エンボス完成品の模様に深いところや浅い所ができる
エンボスしたときに曲がる、しわができる等が起こり、特に軽い紙に起こりやすい
紙の延伸が均等にならず、レジスターエンボスができない
結合視覺與觸覺的感官,利用科技使紙張更有生命力